●創建とエピソード
大仙院は永正6年(1509)に大徳寺76世住職大聖国師(古岳宗亘(そうこう)禅師によって創建されました。
古岳宗亘和尚は、後柏原天皇や一条房冬、三条公兄らの公家、六角貞頼、小原定保らの武家の帰依を受け、
大永2年(1522)に後柏原天皇から仏心正統禅師の名を賜り、
天文5年(1536)には後奈良天皇から正法大聖国師の号を請けておられます。
大仙院では開祖古岳宗亘禅師のあと、大林宗套、笑嶺宗訴、春屋宗園、古渓宗陳といった名僧が続きました。
●茶の湯と大仙院
また大仙院は、茶の湯を大成された利休居士が,生前から親しく詣られたところとして有名です。
利休居士を中心とする茶人の系譜からは、歴代和尚がたと密接なつながりがあったことがわかります。
●室町文化と大仙院
大仙院には、室町時代随一といわれる庭園、方丈建築、襖絵など、
高い評価を受けている貴重な文化財があります。
襖絵は相阿弥、狩野元信、狩野之信といった室町時代の巨匠が手がけた作品で、
室町時代の雰囲気を今日まで見事に伝承しています。
●大仙院の見所
大仙院方丈(国宝)
日本最古の「床の間」と「玄関」を持つ室町時代の方丈建築。
枯山水庭園(特別名勝史跡) 詳しくは重森千青先生の日本庭園の美をご覧下さい
蓬莱山から落ちる滝、堰を切って大海に流れ込む水をすべて砂で表し、宝船や長寿の鶴亀を岩組で表した,
開祖古岳宗亘禅師による室町時代の代表的な枯山水庭園。
襖絵(重要文化財) 詳しくは京都国立博物館ホームページをご覧下さい
室町期の名作障壁画で、フランスのルーブル美術館にも出展された相阿弥の山水画、狩野元信の花鳥図、
狩野之信の四季耕作図などがあります。

▲一の門に通じる参道 ▲紅葉の拝観者玄関
The ichinomon gate The visitor entrance hall in autumn

 石畳の参道に沿って左手に広がっているのが大仙院の門前庭です。
ここに立派な松の木が植えられています。
これは皇太子時代の昭和天皇が植えられたものです。


 参道に沿って真珠庵の手前を左に折れると、大仙院の表門(一の門)が見えます。
表門をくぐると、塵ひとつない境内は座禅修行の道場としての緊張と静寂がみなぎっています。

 すぐ左に見えるのが方丈の国宝玄関で、その前庭枯山水庭園には菩提樹が枝葉を広げ、初夏には清純な白い花をさかせます。
▲国宝玄関
The National Treasure entrance hall
▲舳先を立て大河を進む宝船 ▲方丈から書院庭園の眺め ▲書院庭園”蓬莱山”
The treasure ship slowly floating down the river.
Viewing the landscape garden from the hojo, The upper rock garden,with Horaisan.
▲方丈北側の書院「拾雲軒」と前庭 ▲沙羅双樹 ▲方丈前庭
The Shoin named Shuunken.on the north side of the hojo. Shara plant in the southwest coener of the Taikai garden
of the hojo.
The garden fronting the Hojo.called Taikai Great asa.

▲四季耕作図 狩野之信
Painting of seasonal farming scens to Yukinobu
▲山水図 伝相阿弥筆 ▲四季花鳥図 伝狩野元信筆
  Landscape paintimg attributed to Soami Painting seasonal birds and flowers to motonobu
重要文化財“襖絵”は、
京都国立博物館に収蔵されています。